場所を取らずに叶える、リビングや寝室での読書空間~100均・ニトリでできる簡単収納術~
限られたスペースの中で、自分の時間を楽しむことは日々の暮らしに潤いを与えてくれます。特に読書は、静かな時間と場所があれば手軽に始められる趣味ですが、本が増えるにつれて収納場所に困ったり、家族の共有スペースでどうスペースを確保するかに悩んだりすることは少なくありません。個室がない場合、リビングや寝室の一角を自分だけの読書空間にしたいと思っても、物が多くてどう手をつけて良いか分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そうした悩みを抱える方に向けて、リビングや寝室などの共有スペースや限られた一角でも、場所を取らずに快適な読書空間を作るための具体的な方法をご紹介します。お金をかけずに、手軽にできる収納アイデアやデッドスペースの活用術を中心に解説していきます。
狭いスペースで読書を楽しむための基本
まずは、読書を楽しむための小さなスペースを確保することから始めましょう。大がかりな模様替えや家具の購入は必要ありません。今あるスペースの中で、どこに読書コーナーを作るかを検討します。
- 場所の選定: リビングのソファの近く、寝室のベッドサイド、窓際の一角など、落ち着ける場所を選びます。家族の動線を妨げず、比較的静かな場所が理想です。
- 必要なものの整理: 読書に必要なものは、本、読むための椅子やクッション、飲み物を置く小さな台など、最小限に絞ります。あれこれと物を置かず、シンプルに保つことが狭い空間を快適に使う秘訣です。
場所を取らない本の収納アイデア
本は読書空間を圧迫しがちなアイテムです。増えがちな本を賢く収納し、場所を取らない工夫を取り入れましょう。
1. 縦方向の空間を活用する
床面積を使わずに収納を増やすには、壁面や高さのある空間を活用するのが効果的です。
- 突っ張り棒と棚板: 壁と壁の間や家具の隙間に突っ張り棒を設置し、その上に軽量な板を乗せれば、簡易的な棚が完成します。文庫本や新書など、軽い本を数冊置くのに適しています。100円ショップなどで手軽に購入できます。
- 壁面収納: ウォールシェルフを取り付ける、あるいは有孔ボード(パンチングボード)を設置してフックや棚を取り付ければ、おしゃれな見せる収納としても機能します。壁に穴を開けられない場合は、ディアウォールやラブリコといった突っ張り式の柱材を利用する方法もあります。
2. 隙間やデッドスペースを活用する
家具と家具の間、家具の裏、ベッド下など、普段使われていない隙間や空間は、隠れた収納スペースになります。
- 隙間収納ワゴン: キッチンの隙間などで使われることが多いスリムなワゴンは、本や小物類を収納してソファやベッドの横に置いておくのに便利です。必要な時だけ引き出して使うこともできます。
- ベッド下収納: 収納ケースを利用して、シーズンオフの本や読み終わった本などを保管できます。ホコリよけになるフタ付きのケースを選ぶと良いでしょう。
- 扉裏や壁面のフック: ドアの裏側や壁面に粘着フックを取り付け、布製のマガジンラックなどを吊り下げれば、一時的に読む本を収納できます。
3. 省スペースな収納アイテムを使う
コンパクトな収納アイテムを賢く利用することで、狭い空間でも本を整理できます。
- ファイルボックス: 自立しない雑誌や薄い本をまとめて立てておくのに役立ちます。カラーや素材を選べば、インテリアに馴染ませることも可能です。100円ショップや無印良品などで様々なサイズが手に入ります。
- ブックエンド: 棚やテーブルの上に本を立てて置く際に、本が倒れるのを防ぎます。デザイン性の高いものを選べば、ディスプレイの一部としても機能します。
- コの字ラック: 棚の中や机の上に設置することで、上下2段に空間を分け、収納量を増やせます。ニトリや無印良品に様々な種類があります。
100円ショップやニトリ、無印良品で揃える
お金をかけずに収納を整えるなら、100円ショップやニトリ、無印良品などが強い味方になります。
- 100円ショップ: 突っ張り棒、ワイヤーネット、S字フック、ファイルボックス、ブックエンド、収納ケースなど、基本的な収納アイテムが豊富に揃います。これらを組み合わせて使うことで、多様な収納ニーズに対応できます。
- ニトリ: カラーボックスやスリムな棚、収納ボックス、ワゴンなど、手頃な価格で機能的な家具や収納グッズが見つかります。シンプルなデザインが多く、他の家具とも合わせやすいのが特徴です。
- 無印良品: ファイルボックス、コの字ラック、ポリプロピレン収納ケースなど、シンプルで使い勝手の良い収納アイテムが揃います。少々価格は上がりますが、耐久性があり、長く使えるものが多いのが魅力です。
これらの店舗で、ご自身のスペースや本の量に合ったアイテムを探してみてください。
家族と快適に共有するための配慮
共有スペースに自分の趣味空間を作る際は、家族への配慮も大切です。
- 専用スペースの線引き: 例え小さな一角でも、「ここが自分の読書スペース」という場所を視覚的に明確にすることで、家族も認識しやすくなります。ラグを敷いたり、小さなパーテーションを置いたりするのも良い方法です。
- 一時置き場のルール: 読みかけの本やマグカップなど、一時的に置くものの場所を決め、散らからないように意識します。
- 使ったものは元に戻す: 読書が終わったら、使ったものは元の場所に戻す習慣をつけましょう。これにより、共有スペースが乱れるのを防ぎ、家族との良好な関係を維持できます。
まとめ
個室がなくても、そして大きなスペースがなくても、工夫次第で快適な読書空間は十分に実現可能です。リビングや寝室の一角、さらにはこれまで気づかなかったデッドスペースも活用し、100円ショップやニトリ、無印良品などで手に入る手軽なアイテムを上手に取り入れることで、散らかりがちな本をすっきり収納し、自分だけの落ち着ける場所を作り出すことができます。
大切なのは、一度に全てを完璧にしようとしないことです。まずは小さな一歩として、本の置き場所を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。少しずつ工夫を重ねることで、きっと限られた空間でも読書を満喫できる心地よい自分だけの場所が見つかるはずです。