リビングや寝室の「隅っこ」を活用!家族の物をノータッチで叶える私だけのコンパクト趣味空間
家族との共有スペースであるリビングや寝室で趣味の時間を楽しみたいけれど、家族の物がたくさんあって、自分の場所を確保するのが難しいと感じている方は少なくないでしょう。特に、家族の物を移動させたり整理したりするのは気が引ける、という悩みをお持ちかもしれません。
しかし、たとえ自分の個室がなくても、そして家族の物をそのままにしていても、工夫次第でリビングや寝室の「隅っこ」に、あなただけの快適な趣味空間を作り出すことは可能です。ここでは、大掛かりな片付けや模様替えなしに、手軽に始められる「隅っこ」活用術をご紹介します。
なぜ「隅っこ」なのか
リビングや寝室には、家具と家具の間、壁際、部屋の角、窓のそばなど、意外と活用されていない小さなスペース、いわゆる「隅っこ」が存在します。これらのスペースは、家族の生活動線の邪魔になりにくく、目立たないため、私的な空間を作りやすいというメリットがあります。また、既にそこにある家族の物を大きく動かす必要がないため、心理的な負担も少なく、手軽に自分の趣味スペースを確保できます。
「隅っこ」を見つけるヒント
まずは、リビングや寝室を改めて見渡してみましょう。
- 壁際: 家具が置かれていない壁沿いの小さなスペース。
- 家具の横や裏: 大きなタンスや本棚、ソファなどの横や、壁との間にできた隙間。
- 部屋の角: 二つの壁が交わるデッドスペース。
- 窓際: 窓の下や横のスペース。
これらの場所に、趣味の道具を置いたり、一時的な作業スペースを確保したりできそうな「隅っこ」はありませんか。たとえ奥行きが浅かったり、幅が狭かったりする場所でも、使い方次第で立派な趣味空間になります。
家族の物を「ノータッチ」で実現する具体的な工夫
「隅っこ」を見つけたら、次はそこにあなたの趣味空間を構築するアイデアです。家族の物を動かさずに、手軽にできる工夫をいくつかご紹介します。
1. スリムな縦型収納を活用する
家具の横や壁の隙間にできた狭いスペースには、スリムな収納アイテムが役立ちます。
- キャスター付きワゴン: 幅の狭いワゴンなら、タンスと壁の間などにも収まりやすく、趣味道具をまとめて収納できます。キャスター付きなので、使いたい時に引き出し、終わったら元の隙間に戻すのも簡単です。100円ショップやニトリなどで、様々なサイズやデザインの物が見つかります。
- ファイルボックス: かさばる本や雑誌、手芸の布やキットなどを立てて収納するのに適しています。既存の本棚の空いている場所にファイルボックスをいくつか並べたり、壁際にスタッキングしたりすることで、整理された趣味コーナーを作れます。無印良品のファイルボックスはサイズ展開が豊富で人気があります。
2. 壁面や家具の側面を有効活用する
壁や家具の側面に、趣味の道具を吊り下げたり引っ掛けたりすることで、床面積を取らずに収納スペースを確保できます。
- 突っ張り棒とS字フック: 壁や家具の側面に突っ張り棒を設置し、S字フックを使って道具や小物を吊るすことができます。壁に穴を開ける必要がないため、賃貸住宅でも安心です。100円ショップで手軽に購入できます。
- 粘着フック: 壁や家具に貼るタイプのフックも、小物を掛けるのに便利です。軽いものなら、粘着テープでしっかり固定できます。
- 有孔ボード(パンチングボード): 比較的小さなスペースでも設置できるミニサイズの有孔ボードを壁に立てかけたり、既存の家具の側面に固定したりすることで、専用の収納スペースを作れます。フックや棚板を組み合わせて、道具を見やすく、おしゃれに収納できます。
3. 小さな作業台を確保する
読書や手芸など、手元で作業が必要な趣味のために、コンパクトな作業スペースを用意しましょう。
- サイドテーブル: ソファの横やベッド脇の「隅っこ」に置けば、作業台としても、趣味の道具を一時置きする場所としても使えます。
- 折りたたみ式のミニテーブル: 必要ない時はたたんで収納しておけるので、場所を取りません。使いたい時にサッと広げて、窓際などの「隅っこ」にセットすれば、簡易的な趣味デスクになります。
- 大きめのトレーやボックスのフタ: 既存の家具の上や、重ねた収納ボックスの上に大きめのトレーやボックスのフタを置くことで、一時的な作業台として活用できます。
4. 照明を工夫する
「隅っこ」は光が届きにくい場合があります。手元を明るく照らすことで、集中して趣味に取り組めます。
- クリップライト: 本棚の棚板や、既存の家具の縁などに挟んで使えるクリップライトは、場所を取らずに手元を照らせます。角度調整ができるものが便利です。
- コンパクトなスタンドライト: 小さなサイドテーブルなどに置ける、省スペース設計のスタンドライトもおすすめです。
趣味時間と家族の調和のために
「隅っこ」に趣味空間を作ることで、家族の物を動かさずに自分の場所を確保できますが、さらに快適に趣味時間を過ごすためには、家族への配慮も大切です。
- 作業スペースは最小限に: 「隅っこ」という限られたスペースで済むように、一度に広げる道具を最小限に留めましょう。
- 使わない時はすぐに片付ける: 趣味の時間は集中して楽しみ、終わったらすぐに定位置に片付ける習慣をつけることで、共有スペースをきれいに保てます。先に紹介したワゴンやボックス収納は、サッとまとめて片付けるのに役立ちます。
- 家族の動線を妨げない: 趣味空間を確保する場所が、家族が頻繁に通る場所や、物を置く場所になっていないか確認しましょう。
まとめ
自分の個室がなくても、家族の物がたくさんあっても、リビングや寝室の小さな「隅っこ」を活用することで、自分だけのコンパクトな趣味空間を手軽に実現できます。スリムな収納家具、壁面活用アイテム、コンパクトな作業台や照明などを上手に組み合わせることで、場所を取らず、低コストで快適なスペースが生まれます。
大切なのは、「ここに私の趣味の場所を作る」という意識を持つこと、そして、そこで使う道具を厳選し、使わない時はきちんと片付けることです。家族への配慮を忘れずに、工夫次第で、あなたも共有スペースの一角に、自分だけの充実した趣味時間を満喫できる場所を作り出すことができるはずです。ぜひ、ご自宅の「隅っこ」に注目してみてください。