家族共有スペースでも邪魔にならない!手芸材料のコンパクト&手軽な収納法
家族と暮らす中で、自分の個室がなく、リビングや寝室などの共有スペースで趣味の時間を楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。特に手芸は、布や毛糸、道具など、材料の種類が多くかさばりがちです。使いたい時にサッと取り出せず、片付けも億劫になってしまうと、せっかくの趣味の時間も心から楽しめなくなってしまいます。
共有スペースでの手芸材料収納、何が困る?
リビングや寝室の一角で手芸をしようとすると、以下のような悩みが出てくることがあります。
- 材料がかさばる: 布や毛糸、キットなど、形状が不揃いな材料は収納スペースを取りやすく、見た目にも散らかりがちです。
- 家族の物との混在: 自分の趣味の物と家族の物が同じ場所に置かれていると、どこに何があるか分からなくなったり、家族の邪魔になったりします。
- 片付けの手間: 作業途中でもすぐに片付けられるようにしておかないと、共有スペースを占領してしまい、家族に気を遣わせてしまいます。
- 収納スペースがない: 新たに大きな収納家具を置くスペースがないため、既存の空間をいかに有効活用するかが課題となります。
これらの悩みを解決し、狭いスペースでも快適に手芸を楽しむためには、材料をコンパクトに、そして手軽に収納する工夫が必要です。
狭いスペースで手芸材料をスッキリさせる基本
限られた空間で手芸材料を上手に収納するためには、いくつかの基本的な考え方があります。
- 「使う分だけ」を見極める: 今すぐ使わない材料や、もう使わないかもしれない材料は、一度見直してみましょう。本当に必要なものだけに絞ることで、収納量がグッと減ります。
- 材料を「分類」する: 布、毛糸、ボタン、ビーズ、道具など、種類ごとに分類することで、必要なものを探しやすくなり、収納もしやすくなります。
- 「立てる」「吊るす」を意識する: 積み重ねると下のものが見えにくくなります。ファイルボックスなどに立てて収納したり、デッドスペースに吊るしたりすることで、スペースを有効活用できます。
- 「定位置」を決める: 材料ごとに置き場所を決めておけば、使った後にすぐに戻す習慣がつき、散らかりを防ぐことができます。
これらの基本を踏まえつつ、具体的な収納アイデアを見ていきましょう。
【手軽&低コスト】手芸材料のコンパクト収納アイデア
特別な家具を買わなくても、身近なアイテムや既存の家具を活用して手芸材料をスッキリ収納できます。
100円ショップのアイテムを活用
手軽さと低コストが魅力の100円ショップには、手芸材料の収納に役立つアイテムがたくさんあります。
- ファイルボックス: 畳んだ布や、書類のように薄いフェルトなどを立てて収納するのに最適です。サイズ違いを揃えれば、細かな材料を入れた袋などもまとめて収納できます。カラーボックスの棚に並べれば、見た目もスッキリします。
- 各種収納ケース・ボックス: サイズや深さの異なるプラスチックケースは、毛糸、刺繍糸、リボン、レースなどを分類して収納するのに便利です。透明なものを選べば、中に何が入っているか一目で分かります。
- ジップ付き袋: 細かいビーズやボタン、まとめておきたい小さなモチーフなどを小分けにして入れるのに役立ちます。中身を書いておけば管理しやすくなります。
- ワイヤーネット+フック/カゴ: 壁面や棚の側面、またはカラーボックスの背板として活用できます。S字フックでハサミや定規を吊るしたり、小さなカゴを取り付けて糸やボビンを収納したりと、立体的に使えます。
- 突っ張り棒: 棚の中段に取り付けたり、クローゼットの隙間に設置したりして、毛糸などを吊るす収納に利用できます。
既存家具やデッドスペースを有効活用
新たな収納場所を作るのが難しい場合は、今ある場所を工夫して使いましょう。
- 棚の隙間: カラーボックスと壁の間や、家具と家具の間のわずかな隙間に、スリムなファイルボックスや引き出しケースを置いて材料を収納します。
- 扉の裏: リビングや寝室の扉の裏に、フック付きのポケット収納やワイヤーネットを取り付けます。薄い布地や型紙、ハサミなどの道具を吊るして収納できます。
- ベッド下: 引き出し付きのベッドを使っている場合は、その引き出しを材料の収納場所として活用します。キャスター付きの収納ボックスを使えば、ベッド下に材料をまとめて入れておくことも可能です。季節外れの材料や、あまり頻繁に使わない材料の保管場所として利用できます。
- 引き出し・ボックスの中: 既存の引き出しや収納ボックスの中に、先述の100円ショップのケースや仕切りを使って、材料を種類別に整理します。引き出しを開けたときに全てが見渡せるように工夫しましょう。
「一時置き」と「定位置」の使い分け
共有スペースで作業する場合、作業途中のものを一時的に置いておく場所と、材料の定位置収納場所を分けて考えると便利です。一時置きには、大きめのトレーや蓋つきのボックスを用意しておくと、中断する際にサッとまとめて移動させたり、見た目をスッキリさせたりできます。定位置には、分類した材料を種類ごとに収めたケースやファイルボックスをまとめて置いておきます。
家族との心地よい関係を保つヒント
共有スペースで趣味を楽しむ上で、家族への配慮も大切です。
- 「見せない収納」を取り入れる: 材料を全てオープンに見せるのではなく、ボックスに入れたり、引き出しにしまったりする「見せない収納」を取り入れると、生活空間がスッキリした印象になります。
- 使ったらすぐに片付ける: 作業が終わったらすぐに元の場所に戻す習慣をつけましょう。短時間でも、材料が広げっぱなしになっていると家族の邪魔になることがあります。
- 家族の物をどかさない: 自分の趣味のために、家族の物を移動させたり、収納場所を奪ったりしないように注意が必要です。既存のスペースを譲り合いながら活用することを心がけましょう。
まとめ
狭いスペースや家族との共有空間でも、手芸材料を工夫して収納することで、快適な趣味時間を実現することは十分に可能です。かさばりがちな材料も、「使う分だけにする」「分類する」「立てる・吊るす」「定位置を決める」といった基本的な考え方と、100円ショップや既存家具を活用した手軽なアイデアを取り入れれば、スッキリと管理できるようになります。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、ご自身のライフスタイルや手芸の頻度に合わせて、無理なく続けられる方法を見つけることです。材料が整理され、使いたい時にサッと取り出せるようになれば、より一層、手芸の時間が楽しくなるはずです。今日からできる小さな一歩から始めてみましょう。