場所を取らずにすっきり!増えがちな手芸の布・糸・毛糸をコンパクトに片付けるアイデア
はじめに
手芸は自宅で手軽に楽しめる趣味ですが、活動を続けるうちに布や糸、毛糸などの材料が増え、収納場所に困ることは少なくありません。特にリビングや寝室など、家族と共有するスペースの一角で作業している場合、材料がかさばって場所を取り、片付けに悩むこともあるかもしれません。
この記事では、増えがちな手芸材料、特に布、糸、毛糸を限られたスペースでもコンパクトに、そして使いやすく収納するための具体的なアイデアをご紹介します。あまりお金をかけずに、手軽に実践できる方法を中心にお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
手芸材料をコンパクトにするための基本ステップ
まず、お手持ちの材料を効率よく収納するために、いくつかのステップを踏みましょう。
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現状把握と分類: 全ての布、糸、毛糸を一旦すべて集め、どのようなものがどれくらいあるのかを確認します。次に、種類別(布、糸、毛糸など)、用途別、色別などに大まかに分類します。この段階で、何がどれくらいあるのかを把握することが、今後の収納を考える上で重要になります。
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使うものと使わないものに分ける: 分類した材料の中から、「今すぐ使うもの」「今後使う予定があるもの」「しばらく使う予定がないもの」「もう使わないもの」に分けます。使わないものは、手放すことを検討したり、別の場所に一時保管したりすることで、今主に使うスペースを有効活用できます。
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適正量を考える: ご自身の収納スペースに合わせて、持てる量の目安を考えます。無限に材料を増やすのではなく、この量で手芸を楽しむ、という基準を持つことで、散らかりを防ぎやすくなります。
かさばる布をすっきりコンパクトに収納するアイデア
布は面積が広いため、そのまま重ねて置くと場所を取り、下の布が取り出しにくくなります。小さくたたんだり、巻いたりすることで、限られたスペースに効率よく収めることができます。
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小さくたたんでブック型に整理: 布を一定のサイズ(例えば文庫本やファイルボックスの幅に合わせる)に小さくたたみます。同じサイズにたたむことで、本棚のように立てて収納できるようになります。ファイルボックスなどに立てて並べれば、背表紙のように布の柄が見えるように整理でき、取り出しやすくなります。
- イメージ: ファイルボックスの中に、きれいにたたまれた布が複数枚、立てて並んでいる様子。
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厚紙に巻いて収納: 薄手の布や細長いハギレなどは、不要になった厚紙(お菓子の箱など)や専用の巻き板に巻きつける方法があります。これにより、布のシワを防ぎつつ、コンパクトにまとめて収納できます。立てて並べたり、引き出しの中に収めたりするのに適しています。
- イメージ: 厚紙に巻かれた布が複数、引き出しの中で整列している様子。
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チャック付き袋やボックスで分類: 小さなハギレや種類ごとに分けたい布は、透明なチャック付き袋に入れてからボックスに収納すると、中身が一目でわかり、整理しやすくなります。ボックスを重ねれば、デッドスペースも有効活用できます。
絡まりやすい糸・毛糸をコンパクトに収納するアイデア
糸や毛糸は、そのままにしておくと絡まってしまい、使うときに手間取ることがよくあります。絡まりを防ぎ、コンパクトにまとめる工夫が必要です。
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糸巻きカードやボビンに巻く: 刺繍糸やミシン糸などは、専用の糸巻きカードやミシンボビンに巻き直すと、小さくまとまります。これを専用のケースや引き出しの仕切り付きトレーに並べて収納すれば、色が管理しやすく、絡まる心配もありません。100円ショップでもさまざまな種類の糸巻きアイテムや仕切りケースが見つかります。
- イメージ: 仕切り付きの透明ケースに、きれいに巻かれた刺繍糸やボビンが並べられている様子。
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毛糸玉を袋やネットに入れる: 毛糸は、使う分だけ小さな巾着袋やヘアネットなどに入れると、編み進める際に転がったり絡まったりしにくくなります。保管する際は、種類ごとに大きめのネットバッグや通気性の良いバスケットにまとめておくと、湿気を避けつつコンパクトに収納できます。
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ボックスやバスケットにまとめる: 糸や毛糸の種類、色、使う頻度などで分類し、深めのボックスやバスケットにまとめて収納します。透明なケースを選べば中身が見やすく、中身が見えない場合はラベリングをすることで、どこに何があるか一目でわかるようになります。
既存の家具やデッドスペースを活用した収納場所の工夫
新しい収納家具を購入しなくても、今お住まいの空間にあるものを工夫して活用できます。
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引き出しの中を整理: リビングや寝室の引き出し、あるいは押し入れの引き出しの中に、仕切り板やボックスを使って手芸材料の「定位置」を作ります。糸巻きカードや布をブック型にたたんだものを立てて収納するなど、引き出しの中で材料が倒れたり混ざったりしない工夫をします。
- イメージ: 引き出しの中に、小さな収納ボックスや仕切りを使って、布、糸、小さな道具がきれいに分けて収まっている様子。
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棚の奥や隅を活用: リビングのオープンラックや寝室の棚の奥、あるいは隅のスペースに、手芸材料をまとめたボックスやバスケットを置きます。普段あまり使わないけれど手元に置いておきたい材料を置くのに適しています。手前に日常使うものを置けば、趣味のものが目立たなくなります。
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クローゼットや押し入れの隙間: クローゼットや押し入れのハンガー下の空間、棚と壁の間のわずかな隙間、あるいは棚の上段なども、手芸材料を収納する隠れたスペースになります。突っ張り棒とS字フックを使って、布を巻いたものを吊るしたり、軽い材料をまとめた袋を掛けたりすることも可能です。
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ベッド下や家具の隙間: ベッド下収納ボックスや、家具と壁の間のわずかな隙間も活用できます。季節外れの毛糸など、今すぐには使わないかさばる材料をまとめて、埃除けのために蓋付きのケースに入れて収納するのも良い方法です。
手軽に揃う!おすすめ収納アイテムの活用
収納グッズは、必ずしも高価なものである必要はありません。100円ショップやニトリ、無印良品などでも、手軽に手に入る便利なアイテムがたくさんあります。
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100円ショップ: ファイルボックス、様々なサイズのプラスチックケース、仕切り付きトレー、糸巻きカード、チャック付き袋、S字フック、粘着フック、突っ張り棒など。安価で試しやすいアイテムが多く揃っています。
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ニトリ: インボックス(サイズ展開が豊富で積み重ね可能)、Nインボックス、整理ボックス、引き出し整理トレーなど。手芸材料のサイズに合わせて選びやすく、カラーボックスなどの既存家具と組み合わせて使いやすいアイテムが見つかります。
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無印良品: ポリプロピレンケース、ファイルボックス、EVAケース、アクリル仕切りスタンドなど。シンプルで丈夫なデザインが多く、様々な場所に馴染みやすいのが特徴です。細かく分類するためのケースやスタンド類が充実しています。
これらのアイテムを上手に組み合わせることで、手持ちの材料をコンパクトに整理し、既存の収納スペースにすっきりと収めることが可能になります。
まとめ
増えがちな手芸の布、糸、毛糸の収納は、限られたスペースでは特に悩ましい問題です。しかし、材料をコンパクトにまとめる工夫や、身近な収納アイテム、そして既存の家具やデッドスペースを上手に活用することで、この悩みは解決できます。
まずは、お手持ちの材料を見直し、使うものとそうでないものを分けることから始めてみましょう。そして、布はたたんだり巻いたり、糸や毛糸はケースに入れたりすることで、かさばりを抑えることができます。
これらの手軽なアイデアを実践して、ご自身の趣味空間をより快適で、家族にとっても心地よい場所にしていきましょう。場所を取らないコンパクトな収納は、趣味の時間をよりスムーズで楽しいものにしてくれるはずです。