共有スペースでの趣味中断、どうする? リビングや寝室で作業途中の道具を邪魔にならず一時置きする工夫
共働きや家族との生活で、自分の個室を持つのが難しい場合、趣味の時間も家族と共有するリビングや寝室の一角で楽しむことが多いかもしれません。読書や手芸など、道具や材料を広げて作業している最中に、食事の準備や家族の呼びかけなどで中断しなければならない場面は少なくないでしょう。
作業途中の道具や材料をそのままにしておくと、見た目が散らかって見えるだけでなく、家族の動線の邪魔になったり、小さな部品や読みかけの本のページが分からなくなったりと、困りごとが増えてしまいがちです。しかし、せっかく集中していたのに、中断のたびに完璧に片付けるのも手間がかかり、趣味を再開するのが億劫になることもあります。
この記事では、リビングや寝室など共有スペースで趣味の作業を中断する際に、道具を邪魔にならずに一時置きし、次にスムーズに再開するための具体的な工夫や収納アイデアをご紹介します。あまりお金をかけずに、手軽にできる方法を中心に考えていきます。
作業途中の一時置きで困ること
まず、作業途中のものをそのままにしておくことで生じる主な困りごとを整理してみましょう。
- 見た目が乱れる: 趣味の道具や材料が散らかったままだと、リビングや寝室全体の雰囲気が損なわれます。
- 家族の邪魔になる: テーブルや床に広げたままでは、家族がスペースを使えなくなったり、誤って触ったり倒したりするリスクがあります。
- 紛失のリスク: 小さなビーズや針、編みかけの毛糸玉などがどこかへ行ってしまうことがあります。
- 再開に手間がかかる: 何をどこまでやったか忘れてしまったり、必要な道具を探し直したりするのに時間がかかります。
これらの困りごとを解決し、快適に趣味を続けるためには、「一時置き」のルールと場所、そして具体的なアイテム選びが重要になります。
邪魔にならずに一時置きするためのアイデア
作業途中の道具を一時的に片付ける、いくつかの具体的な方法をご紹介します。
1. フタ付きボックスを活用する
中身が見えず、見た目をすっきりさせたい場合に役立つのがフタ付きのボックスです。
- 方法: 作業途中の道具や材料を、使っている状態のまま、あるいは軽くまとめてボックスに入れます。フタをすれば、中身が見えなくなるため、リビングや寝室に置いても生活感が出にくくなります。いくつか重ねて置くことも可能です。
- 適したアイテム: 100円ショップやホームセンター、無印良品などで様々なサイズや素材のフタ付きボックスが手に入ります。半透明ではなく、中身が見えない素材を選ぶのがポイントです。積み重ねられるタイプだと、さらに便利です。
- 置き場所: ソファの下、既存の棚の中、ベッド脇など、家族の動線を邪魔しない場所に置きます。
2. 大きめのバスケットやカゴに「ポイ入れ」する
出し入れのしやすさを重視するなら、口が広めのバスケットやカゴが便利です。
- 方法: 作業を中断する際、使っていた道具や材料をまとめてバスケットにさっと入れます。フタがないため、次に作業を再開する際に中身を取り出しやすいという利点があります。
- 適したアイテム: 布製、ワイヤー製、ラタン製など、インテリアに馴染む素材のバスケットを選びましょう。深さのあるタイプなら、多少大きなものでも収まります。ニトリや100円ショップでも手頃な価格で見つけられます。
- 置き場所: 家具の横、部屋の隅、使わない時の椅子の上など、場所を取りすぎない定位置を決めます。バスケット自体がおしゃれなデザインであれば、見せる収納としても機能します。
3. 一時置き専用のトレイやトレーを使う
特にテーブルの上などで作業することが多い場合、トレイが役立ちます。
- 方法: 作業を始める際に、使う道具や材料をあらかじめトレイの上に広げます。中断する際は、トレイごと移動させるか、そのままテーブルの隅に寄せます。
- 適したアイテム: 取っ手付きのトレイだと、持ち運びが簡単です。プラスチック製、木製、金属製など様々な種類があります。100円ショップにも手軽なものがあります。
- 置き場所: 作業テーブルの隅、一時的に空いている棚の上などに、トレイごと置きます。移動させるのが簡単なので、一時的に別の場所に避難させるのに便利です。
4. キャスター付きワゴンを「移動式一時置き場」にする
作業場所を移動することがあったり、ある程度の量を一時置きしたい場合に有効です。
- 方法: 作業に必要な道具や材料をワゴンの段ごとに分類して置きます。作業する場所にワゴンを持ってきて、中断する際は邪魔にならない場所へ移動させます。
- 適したアイテム: 3段程度のスリムなワゴンは、家具の隙間などに収まりやすく便利です。100円ショップやニトリなどでもコンパクトなタイプが見つかります。
- 置き場所: 作業中は傍らに置き、中断時は壁際や家具の横、デッドスペースなどに移動させます。
スムーズに再開するための工夫
一時置きするだけでなく、次に作業を再開しやすくするためのちょっとした工夫も大切です。
- 次にやることメモ: 作業を中断する際に、「次は〜を縫う」「〜ページを読む」など、次に何をするか簡単なメモを書いて道具と一緒に置いておくと、再開時にすぐに取り掛かれます。
- セットにしておく: 関連する道具(例えば、糸と針、読みかけの本と付箋など)はバラバラにならないように、小さなポーチやクリップなどでまとめておくと良いでしょう。
- 一時置きの定位置を決める: 「このバスケットに入れる」「このワゴンのここに置く」など、一時置きする場所や方法を決めておくと、片付けが習慣化しやすくなります。
家族の理解と協力
共有スペースでの趣味空間づくりには、家族の理解と協力が不可欠です。趣味の道具の一時置きについても、家族が「これは作業中のものだから触らないでね」と分かるように、一時置きの場所やルールを共有しておくと、無用なトラブルを防ぐことができます。一時置きする際も、できるだけコンパクトに、生活空間の邪魔にならないように配慮することが大切です。
まとめ
リビングや寝室など共有スペースでの趣味時間において、作業途中の道具の一時置きは、見た目の問題や家族への配慮など、悩みの種になりがちです。しかし、フタ付きボックスやバスケット、トレイ、ワゴンなどを上手に活用し、一時置きの場所や方法に工夫を凝らすことで、これらの悩みを軽減することができます。
今回ご紹介したアイデアは、どれも比較的低コストで手軽に始められるものばかりです。これらの方法を取り入れることで、趣味の時間を中断してもスムーズに再開でき、家族と心地よい空間を共有しながら、自分自身の趣味時間も大切にできるようになるでしょう。快適なコンパクト趣味空間実現の一助となれば幸いです。