リビングで手軽に実現!家にあるもの・100均活用『隠す』趣味空間づくりと収納術
リビングや寝室といったご家族との共有スペースで趣味を楽しみたいものの、家族の物が多くてなかなか自分のスペースが確保できない、趣味の道具が散らかって見栄えが気になる、といったお悩みをお持ちの方は少なくありません。特に「自分の個室がない」「あまりお金をかけたくない」という場合、どうすれば快適な趣味時間を過ごせるのか、頭を悩ませてしまうこともあるかと思います。
この記事では、お住まいにあるものや、100円ショップなどで手軽に手に入るアイテムを活用し、リビングの共有スペースで「趣味の道具を上手に隠す」ことで、心地よい自分だけの趣味空間を作り出す方法をご紹介します。低コストで簡単に始められる具体的なアイデアを通して、読書や手芸などの趣味をより快適に楽しむヒントをお届けします。
なぜ共有スペースで「隠す収納」が有効なのか
リビングなどの共有スペースは、家族みんなが使う場所です。そこに個人の趣味の物を広げたままにしておくと、生活感が出てしまったり、ご家族の目に触れるのが気になったりすることがあります。また、常に片付いていない状態では、いざ趣味を始めようと思っても他の物が邪魔になったり、道具を探すのに時間がかかったりすることも少なくありません。
ここで「隠す収納」を取り入れることには、いくつかのメリットがあります。
- 見た目がすっきりする: 趣味の道具が外から見えないことで、リビング全体の雰囲気を損なわず、生活感を抑えることができます。来客時にも慌てずに済みます。
- 家族に配慮できる: 趣味の道具が家族の共有スペースを占領している印象を与えにくく、お互いが気持ちよく過ごせる空間を保てます。
- 趣味に集中しやすくなる: 周囲の視線や、散らかった状態が気にならなくなることで、より趣味の時間に没頭しやすくなるでしょう。
これらのメリットは、特に個室を持たない方や、家族との共有スペースで趣味を楽しみたい方にとって、快適な趣味空間を実現するための大切な要素となります。
家にあるものを活用した手軽な隠す収納アイデア
まずは、新しく物を買い足す前に、お住まいにあるもので工夫できる隠す収納のアイデアからご紹介します。
1. 空き箱や容器を「見えない収納ボックス」に
お菓子が入っていたおしゃれな缶、靴の箱、化粧品の箱、しっかりした作りの段ボール箱などは、そのままでは少し味気なくても、趣味の道具を収納する箱として活用できます。細々した手芸用品や文房具、小さめの本などを種類別に分けて収納し、蓋をすれば中身が見えません。
さらに、使っていない布や包装紙、マステキングテープなどで外側を覆ったり、シンプルにラベルを貼ったりするだけで、見た目が整い、既存の棚や家具の中に収めた際にもすっきりとした印象になります。
2. 使っていない布やブランケットで「サッと目隠し」
趣味の道具を一時的にテーブルの上に置いている場合や、オープンラックの一部に趣味コーナーを設けている場合などに有効なのが、大きな布やブランケットで上からサッと覆ってしまう方法です。
お部屋のインテリアに馴染む色や柄の布を選ぶことで、隠しているとは思えないほど自然に、かつおしゃれに馴染ませることができます。作業途中でも、布をかければすぐに片付いたように見え、急な来客時にも慌てずに対応できます。
3. 書類ケースやファイルボックスを「趣味道具入れ」として
書類整理に使われるファイルボックスや書類ケースは、実は本や雑誌だけでなく、編み物用品、塗り絵セット、ノートや手帳類なども立てて収納するのに非常に便利です。特にプラスチック製や厚紙製のものは頑丈で自立するため、既存の棚の隙間や、家具の横の目立たない場所に立てて置いておけば、中身を隠しつつコンパクトに収めることができます。
既存の棚に収める際も、ファイルボックスにまとめることで、雑多なものが並んでいるよりも断然すっきり見えます。
100円ショップで見つかる!低コスト隠す収納アイテム
家にあるものだけでは難しい場合や、もう少し機能的な収納を取り入れたい場合は、100円ショップのアイテムが強い味方になります。驚くほど多くの便利グッズが低価格で手に入ります。
1. フタ付き収納ボックス・ケース
100円ショップには、様々なサイズや素材のフタ付き収納ボックスが豊富に揃っています。プラスチック製、布製、紙製などがあり、色やデザインも選べるため、お部屋の雰囲気に合わせて揃えることができます。
これらは、趣味の道具一式をまとめて収納するのに最適です。例えば、手芸セット、読書関連グッズ、パズルセットなどをそれぞれ一つのボックスに収納し、使わない時はフタを閉めて棚や床の隅に置いておけば、中身が見えずすっきりします。同じシリーズで揃えれば、重ねて収納することも可能です。
2. 布製バスケット
柔らかい素材の布製バスケットは、見た目が優しいだけでなく、ポンポンと物を入れやすいのが特徴です。中身が見えないため、細かな道具や材料をラフに収納しつつ、生活感を隠すことができます。ソファの横や棚の下など、ちょっとしたスペースに置いておくだけでおしゃれに見えるものもあります。
3. 突っ張り棒とカフェカーテン
これはデッドスペースを隠すための定番アイデアです。カラーボックスの中段や下段、オープンラックの一部、家具と壁の隙間などに突っ張り棒を取り付け、カフェカーテンや好きな布を吊るすだけで、簡単に目隠しスペースが完成します。カーテンの奥に趣味の道具を収納すれば、中身が見えず、手軽に「私の趣味エリア」を隠すことができます。
4. 粘着フックとワイヤーネットで簡易収納スペースを隠す
家具の側面や、収納庫の扉の裏側など、普段見えない場所に粘着フックやワイヤーネットを取り付けて、小さな道具やツールを吊り下げて収納する方法もあります。こうしてできた簡易的な収納スペースを、前述の布やフタ付きボックスなどを組み合わせてさらに隠すことで、狭い空間でも最大限に収納力を確保しつつ、見た目のすっきり感を保つことができます。
既存の家具を最大限に活用する
新しい家具を買う必要はありません。今お使いの家具の中や下を、趣味の道具の「隠し場所」として活用しましょう。
- 引き出しの中: 深さのある引き出しがある場合、そこに趣味の道具を収納します。100円ショップの仕切り板や小さなボックスを使って、引き出しの中を細かく区切ると、道具がごちゃつかず、どこに何があるか分かりやすくなります。引き出しを閉めれば完全に隠れるため、共有スペースでも安心です。
- 扉付き収納の中: 食器棚、本棚、クローゼットなどの扉付き収納の一部を、趣味の道具の定位置にします。普段使わない上段や奥まった場所を利用することで、家族の物の邪魔にならずに自分のスペースを確保できます。ここでも、前述の空き箱や100均ボックスを活用して、見た目も中身も整理するとさらに使いやすくなります。
- ソファやベッドの下: 引き出し式の収納ケースや、キャスター付きの収納ボックスを使い、ソファやベッドの下を趣味の道具の収納場所にするアイデアです。デッドスペースを有効活用でき、必要な時だけ引き出して使えるため、リビング空間を圧迫しません。
家族との調和を大切に
共有スペースで趣味を楽しむ上で大切なのは、ご家族への配慮です。趣味の道具を隠す収納にするだけでなく、いくつか意識しておきたい点があります。
- 使った後は必ず片付ける習慣をつける: 作業が終わったら、すぐに元の収納場所に戻すことを徹底します。これが最も重要な「隠す収納」のルールかもしれません。
- 家族の物と混ざらないようにする: 自分の趣味の道具の定位置を明確にし、家族の物が入る可能性のある場所とは分けて収納します。
- 「見えない」場所を工夫する: 隠す収納は、あくまで「見えない」ようにすることが目的です。中身を詰め込みすぎて扉が閉まらない、箱から溢れている、といった状態では効果が半減してしまいます。定期的に見直し、本当に必要なものだけを収納するように心がけましょう。
まとめ
リビングなどご家族との共有スペースで趣味を楽しみたいけれど、スペースや見た目が気になってしまうというお悩みは、多くの人が抱えている課題です。しかし、新しく高価な家具を揃えなくても、お住まいにあるものや100円ショップで手軽に手に入るアイテムを賢く活用し、「隠す収納」を取り入れることで、これらの課題を解決し、心地よい自分だけの趣味空間を作り出すことは十分に可能です。
空き箱や布を使った簡単な目隠しから、100均のボックスやカーテンレールを活用した本格的な隠すスペース作りまで、様々なアイデアがあります。まずは手軽に試せるものから一つずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。趣味の道具がすっきり片付くことで、リビング空間全体が快適になり、より充実した趣味の時間を過ごせるはずです。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った「隠す収納」を見つけて、限られた空間でも最大限に趣味を満喫してください。