リビングで集中!家にあるもので叶える簡単『目隠し』趣味空間術
家族と共有するリビングやダイニングの一角で、自分の趣味時間を楽しみたいとお考えの方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、家族の視線が気になる、作業途中のものをそのまま置いておきにくい、といった悩みも同時に抱えがちです。
限られたスペースで趣味に集中し、かつ家族の共有空間とのバランスを取るには、ちょっとした「目隠し」が効果的です。大掛かりなことはしたくない、なるべくお金をかけたくないという方のために、今回はご家庭にあるものを活用して手軽に実現できる目隠しアイデアをご紹介します。
なぜリビングに「目隠し」が必要なのか
リビングは家族が集まる場所であり、常に誰かの目がある可能性があります。趣味に没頭したい時、特に手芸のように途中で中断することが多い作業の場合、道具や材料が広がりがちです。
- 集中力の維持: 周囲の視線や動きが気にならず、作業に集中しやすくなります。
- 気兼ねなく作業できる: 家族に「散らかしている」と思われたくない、作業内容を見られたくない、といった気持ちが和らぎます。
- 作業の一時置き: 途中の作業を少しの間だけ「隠して」置いておきたい場合に便利です。急な来客時にもサッと対応できます。
- 空間の切り替え: 物理的に区切ることで、気持ちのオンオフを切り替えやすくなります。
家にあるものでできる簡単な目隠しアイデア
新たに高価な家具やパーテーションを購入しなくても、家にあるものや100円ショップなどで手軽に手に入るアイテムを工夫して使うことで、充分な目隠し効果を得られます。
1. 布やブランケットを活用する
最も手軽で応用範囲が広いのが、布やブランケットを使う方法です。
- 突っ張り棒と組み合わせて: 窓枠の端や家具と壁の隙間などに突っ張り棒を設置し、お好みの布や大判のストール、ブランケットなどを吊るします。カーテンクリップやS字フックを使うと、布の取り付けや交換が簡単にできます。
- 既存の家具にプラス: 背面がないカラーボックスや棚に布を垂らせば、中身を隠すことができます。また、ダイニングテーブルの片側や作業スペースの横に、布をピンなどで軽く留めるだけでも簡易的な仕切りになります。
- カーテンレールを利用: もし趣味スペースの近くに窓がある場合は、既存のカーテンレールの一部を利用して、手前にもう一枚薄手の布やカフェカーテンなどを吊るす方法もあります。
使わない時は簡単に取り外したり、コンパクトに畳んでしまえるのがメリットです。
2. 大きめの本やファイルボックスを立てる
作業テーブルの端に、読まなくなったハードカバーの本や中身の詰まったファイルボックスを数冊(個)立てて並べるだけでも、手元を隠す簡易的な目隠しになります。
- 本の背表紙を活かす: おしゃれな装丁の本を選べば、見た目にも楽しい仕切りになります。
- ファイルボックスを連結: 複数のファイルボックスを隙間なく並べると、よりしっかりした目隠しになります。書類整理に使っていない空のボックスや、趣味の材料を収納したボックスを活用できます。
これは主に手元や卓上の小さな範囲を隠したい場合に有効です。
3. 観葉植物や鉢植えを置く
心理的な目隠し効果と同時に、リラックス効果も期待できるのが観葉植物です。
- 趣味スペースの境界に配置: テーブルの端や床に、少し背丈のある観葉植物や複数の鉢植えを並べて置くことで、「ここからが私のスペース」という境界線を示せます。
- 作業テーブルに小さな鉢を: 手元に小さな多肉植物などを置くだけでも、ちょっとした癒やしと自分だけの空間という感覚を得られます。
物理的に完全に隠すわけではありませんが、視線を遮る効果と心地よさをプラスできます。
4. 既存の家具の配置を工夫する
今ある家具の配置を見直すことで、自然な目隠しを作ることも可能です。
- 背の高い家具の横を利用: 背の高い本棚やチェストなどの側面に作業スペースを設けることで、家具自体が目隠しになります。
- 家具を壁から少し離す: 壁際に置いた家具を数センチ壁から離し、その隙間にテーブルやワゴンを置いて作業スペースを作る方法です。家具が背面や側面になり、通り道からの視線を遮ることができます。
趣味の道具の「ちょい隠し」も合わせて
目隠しをする際、作業道具自体をサッと隠せるようにしておくと、より快適です。
- 布をかけたトレイやバスケット: 作業中に広げた道具を、蓋のないトレイやバスケットにまとめて入れ、上から一枚布をかけるだけです。
- 中身が見えない箱や缶: 読みかけの本や編みかけの毛糸、使いかけのビーズなど、作業途中のものを一時的に入れる「中断ボックス」を用意し、中身が見えない箱や可愛らしい缶などを活用します。これを先ほどご紹介した布の目隠しの内側などに置いておけば、さらに安心です。
- ブックカバー風収納: ファイルボックスや箱にブックカバーのようなおしゃれな紙や布を貼り、本棚に並べても違和感がないように工夫することもできます。
まとめ:手軽な目隠しで、リビングに「私の趣味時間」を
リビングや共有スペースで趣味を楽しむ際、家族の視線や散らかりが気になるのは自然なことです。高価なものを揃えなくても、家にある布や本、植物、そして100円ショップなどで手軽に手に入る突っ張り棒などを工夫して活用することで、自分だけの集中できる「ちょい隠し」趣味空間を手軽に作ることができます。
物理的に少し区切るだけで、気持ちの切り替えがしやすくなり、趣味の時間をより深く楽しめるはずです。まずは、ご家庭にあるもので試せる簡単な方法から始めてみてはいかがでしょうか。自分に合った目隠し方法を見つけて、快適な趣味時間を満喫してください。