家族の動線を邪魔しない！リビングのソファ横・家具横を活かす「ちょい置き」趣味スペースと簡単収納アイデア
はじめに
家族との共有スペースであるリビングや、限られた広さの寝室で、ご自身の趣味の時間を楽しむことは、日々の生活に彩りを与えてくれます。しかし、家族の物が多く、自分の趣味に使える場所がない、作業途中の道具を一時的に置いておくと散らかってしまい、家族の動線の邪魔になってしまう、といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、大がかりな模様替えや新たな家具の購入は不要で、既存のソファや家具の横にある、ほんのわずかな隙間やデッドスペースを活用し、家族の動線を邪魔せずにご自身の趣味グッズを「ちょい置き」したり、そのまま簡易的な収納として活用したりする具体的なアイデアをご紹介します。手軽に実践できる工夫で、快適な趣味の時間を実現するためのお手伝いができれば幸いです。
リビングの「ちょい置き」候補地を見つける
まず、リビングや寝室にある家具の周辺を見渡してみましょう。大きなソファや棚、家電製品などの横に、数センチから数十センチ程度の「隙間」や「ちょっとした空間」はありませんか。床と家具の間だけでなく、家具の上や横の壁なども候補地となります。
これらの場所は、家族のメインの動線から少し外れていることが多く、うまく活用すれば、趣味の道具を一時的に置いたり、使用頻度の高いものを定位置にしたりするのに適しています。
ソファ横・家具横の隙間を活用する「ちょい置き」アイデア
見つけ出した隙間や空間を、趣味の「ちょい置き」スペースとして活用するための具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
1. スリムなワゴンやボックスを活用する
ソファと壁の間や、家具と家具の間にできた数センチの隙間には、スリムタイプの収納アイテムが役立ちます。キャスター付きのワゴンであれば、使いたい時に引き出して、使わない時はしまっておけます。読みかけの本や手芸の道具などを種類別に分けて収納すれば、作業効率も上がります。奥行きのない場所には、ファイルボックスなどを縦に並べて本や雑誌、書類などを立てて収納するのも良いでしょう。
- アイテム例: ニトリや100円ショップなどで販売されているスリムワゴン、ファイルボックス、ブックスタンドなど。
2. 既存の家具の側面や壁面を活用する
家具の側面や、その横の壁に、粘着フックやマグネットフックを取り付けることで、一時的な「ちょい置き」スペースを作り出せます。例えば、編み物で使う毛糸玉を入れた袋を吊るしたり、ハサミや定規などの頻繁に使う道具を掛けておいたりできます。壁を傷つけたくない場合は、貼って剥がせるタイプのフックや、突っ張り棒と組み合わせて使う方法もあります。
- アイテム例: 100円ショップやホームセンターなどで販売されている粘着フック、マグネットフック（マグネットが付く家具の場合）、突っ張り棒、S字フックなど。
3. トレイやバスケットを「定位置」にする
作業中の道具や読みかけの本などを、まとめて一時的に置いておくためのトレイやバスケットを用意し、その場所を「ちょい置き」の定位置にする方法です。ソファの肘掛けの上や、横に置いた小さなサイドテーブルの上などが適しています。トレイにまとめておけば、使わない時も見た目がすっきりしますし、別の場所へ移動させる際も手軽です。
- アイテム例: 無印良品や100円ショップなどで販売されている木製トレイ、スチールトレイ、ラタンバスケット、布製バスケットなど。
「ちょい置き」スペースを「簡単収納」に繋げる工夫
一時的な「ちょい置き」場所を、さらに一歩進めて簡易的な収納場所として活用するための工夫です。
- カテゴリ別に分ける: 「ちょい置き」するアイテムを、本、手芸道具、書き物セットなど、使う頻度やカテゴリで分けておき、それぞれ指定の場所やアイテムに置くようにします。
- 使うものだけを置く: その場で使うものだけを厳選し、それ以外のストックやあまり使わないものは別の場所に収納します。「ちょい置き」場所にごちゃごちゃと色々なものを置きすぎないようにしましょう。
- 見た目を整える: 外部から見える場所に「ちょい置き」場所を作る場合は、収納アイテムの色や素材を周囲の家具と合わせたり、布やカバーで目隠しをしたりすることで、生活感を抑え、すっきりとした印象になります。
家族との調和を保つために
家族共有のスペースを趣味の場所として使う際には、家族の理解と協力が不可欠です。
- 相談する: どの場所に「ちょい置き」スペースを作るか、家族に相談し、動線の邪魔にならないか、見た目は気にならないかなどを確認しましょう。
- 片付けの習慣をつける: 趣味の時間を終える際には、「ちょい置き」したものを定位置に戻したり、トレイにまとめたりすることを習慣づけましょう。使わない時はすっきりしていることで、家族も気持ちよく過ごせます。
- 「ちょい置き」場所のルールを決める: この場所は私の趣味道具の「ちょい置き」場所であること、ただし長時間置きっぱなしにしないことなど、簡単なルールを家族と共有するのも良いかもしれません。
まとめ
限られた空間でも、リビングのソファ横や家具横といった既存の場所を工夫して活用することで、家族の動線を邪魔することなく、ご自身の快適な「ちょい置き」趣味スペースを作り出すことができます。スリムな収納アイテムやフック、トレイなどを上手に取り入れ、一時置きの場所を簡易的な収納へと繋げていきましょう。大切なのは、ご自身の使いやすさと、家族みんなが心地よく過ごせる空間とのバランスです。ぜひ、この記事でご紹介したアイデアを参考に、手軽に始められるコンパクトな趣味空間づくりに挑戦してみてください。