コンパクト趣味空間術

リビング・寝室の既存棚・引き出しの「奥」を活用!かさばる手芸・読書グッズをすっきり収める簡単アイデア

Tags: 収納, デッドスペース活用, リビング, 寝室, 手芸, 読書

リビングや寝室など、家族と共有するスペースや限られたプライベート空間で趣味の時間を楽しむ際、道具や材料の収納にお悩みの方は少なくありません。特に、手芸材料の布や毛糸、読み終えた本など、かさばるアイテムが増えてくると、既存の棚や引き出しだけでは収まりきらなくなったり、奥にしまい込んだものを取り出しにくくなったりしがちです。

こうした状況でつい見落としがちなのが、お手持ちの棚や引き出しの「奥行き」部分に生まれるデッドスペースです。手前にはよく使うものが置かれがちですが、奥には空間が余っていることも多いのではないでしょうか。この奥行きを上手に活用することで、新たな収納家具を置くことなく、かさばる趣味の道具をすっきりと収めることが可能です。

ここでは、リビングや寝室の既存の棚や引き出しの奥行きを最大限に活かし、かさばる手芸・読書グッズを簡単かつ低コストで収納する具体的なアイデアをご紹介します。

既存棚・引き出しの「奥行き」が収納力をアップさせるカギ

お手持ちの棚や引き出しの奥行きは、そのままだと手前のものしか活用されず、奥が「行き止まり」になりがちです。ここに、かさばる趣味の材料や道具を効率よく収納する工夫をすることで、収納力をぐっと引き上げることができます。

基本的な考え方は、「手前には今よく使うもの、奥には使用頻度の低いものやかさばるストック」というように配置を分けることです。そして、この「奥」の空間を有効に使うためのアイテム選びと方法が重要になります。

奥行きを活かす具体的なアイテムと使い方

  1. 奥行きのある収納ボックス・ケースの活用

    • サイズの選定: 棚や引き出しの奥行きにぴったり合うか、少し小さめでも奥までしっかりと収まるサイズのボックスやケースを選びます。透明な素材なら中身が分かりやすく、半透明や不透明なら見た目をすっきりと隠せます。
    • キャスター付き: 奥行きが深く、奥に重いものやかさばるものを収納する場合は、キャスター付きのボックスが便利です。手前に置いたものをどかさずに、奥のボックスだけを引き出すことができます。
    • 積み重ねられるタイプ: 奥行きだけでなく、高さも有効活用したい場合は、積み重ね可能なタイプのケースを選びます。ただし、あまり高く積みすぎると取り出しにくくなるため、一段か二段程度が practical です。
    • 活用例:
      • リビングの背の高い棚の奥に、季節外れの毛糸や大きな布の塊を高さのあるボックスに入れて収納します。
      • 寝室のチェストの引き出しの奥に、読み終えた文庫本や手芸用の大きな図案集などを、奥行きのあるケースにまとめて収納します。
  2. ブックエンドやファイルボックスを使った「立てる収納」

    • かさばる布や雑誌の整理: かさばる布地や、厚みのある手芸雑誌、読みかけの本などは、ブックエンドやファイルボックスを使って「立てて」収納すると、奥行きを有効活用できます。
    • 引き出し内の工夫: 引き出しの中で布や本を立てて収納する際も、ブックエンドや市販の仕切り板を活用すると倒れずにきれいに収まります。奥までしっかり仕切ることで、手前と奥でアイテムを分けて管理しやすくなります。
    • 活用例:
      • リビングの本棚の奥に、ファイルボックスを並べ、そこに折りたたんだ布地を色や素材ごとに立てて収納します。手前には今制作中のものやよく使う道具を置きます。
      • 寝室の引き出しの奥側に、ブックエンドを数個置き、読み終わった本や資料を立てて並べます。
  3. 引き出し全体を仕切るアイテム

    • 奥まで使える仕切りトレー: 引き出しの奥行き全体をカバーするような仕切りトレーや、組み合わせて使える仕切り板を使うことで、引き出し内部を細かく区切ることができます。奥のスペースも自然と収納場所として意識できます。
    • 活用例:
      • 手芸用の細かい道具(ボタン、ビーズ、糸など)は手前に、かさばる毛糸玉や刺繍枠などは奥の広いスペースに、仕切りを使って整理します。

これらのアイテムは、100円ショップ、ニトリ、無印良品などで手軽に購入できるものが多く、あまりお金をかけずに始められる点も魅力です。お手持ちの棚や引き出しのサイズを事前に測っておくと、よりぴったりのアイテムを見つけやすくなります。

家族と心地よく過ごすためのポイント

既存の家具の奥行きを活用した収納は、手前に使用頻度の高いものや見た目のきれいなものを置くことで、棚や引き出しを開けた時の印象をスッキリと保ちやすいというメリットがあります。これは、家族が共有するリビングなどで特に重要なポイントです。

奥にしまわれたものは普段見えにくいため、多少かさばるものでも生活感を抑えつつ収納できます。家族の動線を邪魔することなく、自分だけの趣味の「隠れ家スペース」を家具の奥に作るようなイメージです。

まとめ

リビングや寝室の既存の棚や引き出しの「奥行き」は、かさばる趣味の道具・材料を収納するための隠れたポテンシャルを秘めています。奥行きのあるボックスやケース、ブックエンド、仕切りなどを上手に活用することで、新たな家具を増やすことなく収納力をアップさせ、空間をより有効に使うことができます。

「手前に使うもの、奥にかさばるもの」という基本ルールと、お手持ちの家具に合ったアイテム選びを意識することで、煩雑になりがちな趣味のアイテムをすっきりと整理し、家族と心地よく過ごしながら自分らしい趣味の時間を快適に楽しむことができるでしょう。ぜひ、ご自宅の棚や引き出しの「奥」を見直してみてください。