増えがちな趣味の「紙もの」をスッキリ整理!共有スペースで邪魔にならない簡単収納アイデア
共有スペースでの趣味、増える「紙もの」どうすれば?
ご家族と共有のリビングや寝室などで趣味の時間を楽しんでいらっしゃる方は多くおられることと思います。読書にふけったり、手芸に没頭したり。限られた空間でも、自分の好きなことに向き合う時間は大切です。
一方で、趣味を進めていくうちに困りがちなのが、本や雑誌、手芸のレシピ、型紙といった「紙もの」が増えていくことです。これらは薄くてかさばらないようでいて、気がつけば積み重なり、共有スペースを圧迫したり、必要な時に見つからなかったりといった悩みの種になりがちです。
家族の物が置かれている場所で、自分の趣味の物を増やしすぎると、肩身が狭く感じられることもあるかもしれません。しかし、少しの工夫で、これらの「紙もの」をスッキリと整理し、家族の邪魔にならず、かつ自分の趣味時間をより快適に過ごせるようにすることは十分に可能です。
この記事では、リビングや寝室といった共有スペースでも実践できる、増えがちな趣味の「紙もの」を整理し、邪魔にならないように収納する具体的なアイデアをご紹介します。特別な家具を置くスペースがなくても、既存の収納やちょっとしたデッドスペースを活用するヒントを中心にお伝えします。
なぜ趣味の「紙もの」は散らかりやすいのか
趣味で扱う「紙もの」には、読書用の本や雑誌、手芸のレシピ本やフリーパターン、手書きのメモ、参考資料など様々な種類があります。これらが散らかりやすいのには、いくつかの理由があります。
- 薄くて小さいため、一時置きしやすい: 机の上や棚の隅に「とりあえず」置いてしまいがちです。
- 定位置が決まりにくい: 本なら本棚、型紙ならクリアファイルと大まかに決めていても、種類が多いと細かな分類や定位置が曖昧になります。
- 「いつか使うかも」と手放しにくい: 一度使ったレシピやいつか読もうと思う本など、「もしかしたら」と考えて保管しがちです。
- 収納方法が確立されていない: 洋服や食器と違い、趣味の紙ものは専用の収納場所がない場合が多く、他の物と混ざってしまいます。
これらの理由から、共有スペースでは特に、気がつくと趣味の「紙もの」があちこちに置かれてしまい、家族の邪魔になったり、片付けに時間がかかったりする状況が生まれてしまうのです。
整理の第一歩:まずは「選ぶ」ことから
収納の前に、まずは手持ちの「紙もの」を一度見直してみましょう。全てを保管しておく必要はありません。本当に必要か、今使うものかを見極めることが、スッキリした状態を保つための第一歩です。
- すべて集めてみる: 趣味関連の「紙もの」を、家のあちこちから一箇所に集めてみてください。量に驚くかもしれませんが、これが現状を把握する上で大切です。
- 分類する: 集めたものを種類ごとに分けます。例えば、「よく見る本」「時々見るレシピ」「一度も使ってない型紙」「参考資料」「捨てるもの」といった大まかな分類で構いません。
- 「本当に必要か」を見極める: 分類した山の中から、「これはこれからも使うか」「今、情報として古くなっていないか」「ネットで代用できないか」といった基準で、保管しておくか手放すかを判断します。
- 特に手芸のレシピや型紙は、一度作ったら使わないものや、流行遅れになったものもあるかもしれません。
- 本も、読み終わってもう読まない本や、情報が古くなった雑誌などはないでしょうか。
- 手放すものを分ける: 必要ないと判断したものは、思い切って処分するか、欲しい人がいれば譲ることを考えます。この「選ぶ」作業が、これからの収納スペースを大きく左右します。
この選ぶ作業は、一度に全て終わらせる必要はありません。まずはよく使うものから始めたり、特定の種類の紙ものだけを選んだりするだけでも効果があります。
共有スペースに溶け込む「紙もの」収納アイデア
手元に残すと決めた「紙もの」を、共有スペースで邪魔にならず、使いやすく収納する具体的なアイデアをご紹介します。低コストで手軽に試せる方法を中心に考えます。
1. 既存の家具を活用する
新しく収納家具を置くのが難しい場合でも、今ある家具の中や横のスペースを工夫して活用できます。
- 引き出しの中:
- 浅めの引き出しには、書類トレーや仕切り板を使って、レシピや型紙を種類別に分けて平置きまたは立てて収納します。
- 深めの引き出しには、ブックエンドやファイルボックスを入れて、本や雑誌を立てて収納すると、背表紙が見やすく取り出しやすくなります。100円ショップで手に入るシンプルなブックエンドやファイルケースが役立ちます。
- 棚の一部:
- カラーボックスやオープンラックの棚板の一部を、「趣味の紙ものコーナー」と決めます。ファイルボックスやマガジンファイルを使うと、見た目がスッキリし、他の物と混ざるのを防げます。ニトリや無印良品のファイルボックスはサイズ展開が豊富で、ご自宅の棚に合わせやすいでしょう。
- 箱状の収納ボックス(布製や紙製など)にまとめて入れ、「〇〇(趣味)資料」などとラベリングしておくと、中身が隠せて見た目も整います。
2. デッドスペースを活用する
家具の隙間や壁面など、普段活用しきれていない場所も「紙もの」収納のチャンスです。
- 家具の横や隙間:
- ソファと壁の間、本棚と壁の間など、わずかな隙間に収まるスリムなファイルワゴンやラックを探してみてください。キャスター付きなら、必要な時に引き出して使え、不要な時はしまっておけます。
- 薄い雑誌やファイルなら、マガジンラックを壁に立てかけるだけでも立派な収納になります。
- 壁面:
- 賃貸などで壁に穴を開けたくない場合は、石膏ボード用のピンを使った簡易フックや、貼ってはがせるフックなどを活用し、ウォールポケットやファイルポケットを吊るします。よく使うレシピや一時的に置いておきたい書類などを入れるのに便利です。
- 既存の棚の上に、突っ張り棒とワイヤーネットなどを組み合わせて簡易的な棚を作り、そこにファイルケースを置くといった方法もあります。
- ドアの裏:
- ドアハンガーにポケット付きの収納アイテムを吊るすと、雑誌や書類を数冊程度なら収納できます。ただし、ドアの開閉の邪魔にならないか、扉の厚みを確認しましょう。
3. 持ち運びと一時置きをスムーズにする
作業中に使う紙ものや、一時的に置いておきたい紙ものは、ツールを活用することで散らかりを防げます。
- 書類ケースやマガジンボックス:
- その日使う本や資料、レシピなどをまとめて書類ケースやマガジンボックスに入れます。作業場所に持ち運び、作業が終わったらそのまま元の場所に戻せば、散らかりません。見た目がシンプルで中身が見えにくいタイプを選べば、リビングに置いておいても気になりにくいでしょう。
- 作業途中のレシピや型紙なども、このケースに一時的に入れておけば、バラバラにならず、すぐに再開できます。
- おしゃれなトートバッグやバスケット:
- 作業に必要な紙もの一式をまとめて、おしゃれなトートバッグやバスケットに入れておきます。そのまま床の隅や椅子の横に置いておいても、生活感が出にくく、移動も簡単です。
スッキリを続けるための工夫
一度整理して収納しても、またすぐに散らかってしまうことがあります。「紙もの」収納のスッキリ状態を保つためには、いくつかの工夫が必要です。
- 「定位置」を決める:
- 「読み終わった本はここにしまう」「新しいレシピはまずこのファイルに入れる」といったように、それぞれの「紙もの」の決まった場所を作ります。
- 増えたら見直す習慣をつける:
- 新しい本や雑誌を買ったら、今あるものを一冊見直す、といったルールを設けるのも効果的です。定期的に(月に一度、あるいは趣味の作業の区切りごとなど)、「紙もの」全体を見直す時間を作ることも大切です。
- ラベリングをする:
- ファイルボックスやケースには、中に何が入っているか分かるようにラベリングをします。「手芸レシピ:小物」「読みたい本」「手芸型紙:トップス」など、具体的に書いておくと、探す手間が省け、片付けもスムーズになります。
小さな工夫で、快適な趣味時間を
リビングや寝室といった共有スペースで、増えがちな趣味の「紙もの」をスッキリ整理し、邪魔にならないように収納するアイデアをご紹介しました。
全てを完璧にこなす必要はありません。まずは一つ、手軽にできそうなアイデアから試してみてはいかがでしょうか。ファイルボックスを一つ導入してみる、古いレシピを思い切って処分してみる、といった小さな一歩でも、空間の印象は変わります。
「紙もの」が整理されると、必要なものがすぐに取り出せるようになり、趣味の時間にスムーズに入れます。また、共有スペースがスッキリすることで、ご家族も気持ちよく過ごせるでしょう。
限られたスペースでも、工夫次第で快適な趣味空間を作ることは可能です。ぜひこの記事を参考に、ご自身の「紙もの」収納を見直してみてください。きっと、今よりさらに心地よい趣味の時間を楽しめるようになるはずです。