リビングや寝室の「小さな隙間」が私の趣味ステーションに!道具がまとまる簡単収納術〜家にあるもの・100均活用〜
狭いリビングや寝室、家族の物が多い中で「私だけの趣味スペース」は作れるのか
限られた広さのリビングや寝室で、家族の荷物がたくさんの状態では、「自分だけの趣味を楽しむ場所なんてない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。特に、読書や手芸など、ちょっとした時間で楽しみたい趣味の場合、道具をどこかにまとめて置いておかないと、始めるたびに探し回ったり、作業中に物が見つからず中断したりと、なかなか落ち着いて趣味に集中できないこともあります。
しかし、大がかりな模様替えや家具の購入をしなくても、身近にある「小さな隙間」や「デッドスペース」を有効活用することで、道具がサッと取り出せてすぐに趣味を始められる、「私だけの趣味ステーション」を作ることは可能です。
なぜ「小さな隙間」に注目するのか
リビングや寝室にある「小さな隙間」は、普段は物の置き場所に困る、あるいは単なるデッドスペースとして見過ごされがちな場所です。しかし、だからこそ、家族の共有スペースを大きく侵害することなく、自分だけの小さな領域を確保しやすいという利点があります。
こうした小さな隙間は、一時的な作業スペースとしては狭すぎますが、趣味に使う道具や読みかけの本などをまとめて置いておく「道具の待機場所」や「簡易収納スペース」として非常に適しています。ここに「趣味ステーション」を作ることで、必要なものが一箇所に集まり、使いたい時にサッと手に取れるようになります。
「小さな隙間趣味ステーション」を作るアイデア
では、具体的にどのような場所を「小さな隙間趣味ステーション」として活用できるのか、そしてどんなアイテムを使えば良いのかを見ていきましょう。家にあるものや、100円ショップなどで手軽に購入できるアイテムを中心に考えてみます。
家具横やソファ脇の隙間
リビングのソファと壁の間、棚やチェストの横など、家具と家具、あるいは家具と壁の間にできる数センチから数十センチの隙間は、意外と収納に活用できます。
- ファイルボックスを活用: ファイルボックスを複数個並べれば、読みかけの本や雑誌、編みかけの毛糸と編み棒のセット、小さな裁縫道具セットなどをまとめて立てて収納できます。高さのあるファイルボックスなら、中身が隠れて見た目もすっきりします。段ボール製やプラスチック製など、様々な素材やデザインのものが100円ショップなどで手に入ります。
- スリムワゴンを置く: 15cm程度の隙間があれば、キャスター付きのスリムワゴンを置くことができます。段ごとに趣味の道具を分類して収納すれば、必要な時に手元に引き寄せて使うことも可能です。
壁面や家具側面のちょっとしたスペース
壁のちょっとした空きスペースや、家具の側面なども工夫次第で活用できます。
- フックやポケットを使う: 粘着フックやS字フックを壁や家具側面に貼り付け(賃貸の場合は剥がせるタイプなどを選ぶ)、そこに小さなカゴや布製のポケットを吊るせば、ハサミ、定規、ペンなどの細かな道具をすぐに取り出せるように収納できます。
- マガジンラックを設置: スリムな壁掛けマガジンラックや、家具側面に貼り付けられるタイプのマガジンラックを使えば、読みかけの本や資料などを立てて収納できます。
既存の棚や引き出しの奥・上段
家族共有で使っている棚や引き出しでも、頻繁に使わない奥の方や、高さがあってデッドスペースになりがちな上段などを「間借り」して、自分だけの趣味スペースにすることができます。
- トレーやボックスで仕切る: 既存の引き出しの中で、手前は家族の物、奥は自分の趣味の物、というようにトレーや小さなボックスで仕切りを作ります。同じボックスで揃えれば、見た目もごちゃつかず整理できます。
- ブックスタンドやコの字ラックを使う: 棚の中で高さのある物を収納している隙間に、ブックスタンドを入れて本を立てたり、コの字ラックを使って上に物を置きつつ下に隙間を作ったりして、新たな収納スペースを生み出します。
ベッドサイドの隙間
寝室のベッドの横や足元の隙間も、読書などを楽しむ場所になり得ます。
- ベッドサイドポケット: ベッドのフレームやマットレスに挟んで使うポケットは、本、眼鏡、リモコンなど、ベッド周りで使うものをまとめておける便利なアイテムです。
- キャスター付きの隙間収納: 幅の狭いキャスター付き収納ケースをベッドと壁の間に置けば、趣味の道具や本などをまとめておけます。
「道具のセット化」でサッと始められる工夫
「小さな隙間趣味ステーション」をより機能的に使うために、「道具のセット化」をおすすめします。例えば、読書セット(本、ブックマーカー、読書灯)、手芸セット(編み針、糸、ハサミ、とじ針)というように、それぞれの趣味でよく使う道具をまとめて、ファイルボックスやカゴ、ファスナー付きのポーチなどに収納しておきます。
こうしておけば、趣味を始めたい時にそのセットをサッと取り出すだけで準備が完了します。作業が終わったらセットごと隙間に戻すだけなので、片付けも簡単です。特に、持ち運びできるポーチやファスナーケースに入れておけば、リビングから寝室へ、あるいは別の場所へ移動して作業したい場合にも便利です。
家族との調和を保つために
共有スペースに自分だけの趣味ステーションを作る際は、家族の理解を得ることも大切です。スペースを確保するだけでなく、家族の物の定位置を尊重し、動線を邪魔しないように配慮しましょう。また、あまり目立たないように収納したり、使わないときは片付けたりすることで、家族みんなが気持ちよく過ごせる空間を保つことができます。定期的にステーションの中身を見直し、不要な物を整理することも大切です。
まとめ:小さな隙間から始める快適な趣味時間
広い個室がなくても、大がかりな家具がなくても、リビングや寝室にある「小さな隙間」を工夫して使うことで、自分だけの快適な趣味空間、つまり「趣味ステーション」を作ることは十分に可能です。
まずは、家の中の小さな隙間を見つけてみましょう。そして、手持ちのファイルボックスやカゴ、100円ショップで手に入るアイテムなどを活用して、読書や手芸など、ご自身の趣味に必要な道具をまとめて収納してみてください。「道具のセット化」を取り入れると、さらに手軽に趣味を始められるようになります。
完璧な空間を目指すのではなく、まずはできることから、身近な場所とアイテムを使って、自分だけの小さな趣味の居場所を育てていきましょう。きっと、今よりもっと気軽に、そして快適に趣味の時間を楽しめるようになるはずです。