どこでもサッと出してサッとしまえる!小さな趣味道具の簡単収納アイデア
限られたスペースでご自身の趣味時間を楽しみたいと思っていても、ご家族の物が多くてなかなか自分の場所を確保できなかったり、作業を広げると片付けが大変になったりして、ついつい後回しになってしまうことはありませんでしょうか。
リビングのソファで少しだけ本を読みたい、寝室のベッドサイドで編み物を進めたい、ダイニングテーブルで書き物をしたいなど、特定の場所や時間を決めずに、思い立った時に「サッと始めて、サッと終われる」ような趣味のスタイルは、忙しい合間にも自分時間を作る有効な方法です。
そのためには、趣味に使う道具をいかに手軽に出し入れできるか、そしてどこでも作業できるような工夫が重要になります。この記事では、主に小さな趣味道具に焦点を当て、場所を選ばずサッと始めてサッとしまえる簡単収納アイデアをご紹介します。
なぜ、小さな趣味道具でも散らかってしまうのか?
手芸用の糸や針、編み物用の道具、読書のお供であるペンや付箋、書き物をする際のノートやクリップなど、小さな趣味道具は単体では場所を取りません。しかし、これらが定位置なくバラバラになっていると、いざ趣味を始めようと思った時に探し回ったり、使った後にそのまま出しっぱなしにしてしまったりして、結果的に空間を乱す原因となります。
サッと始めてサッと終えるためには、「すぐに取り出せて」「必要なものがまとまっており」「使った後すぐに元に戻せる」仕組みづくりが大切です。
解決策1:趣味に必要な道具を「ひとまとめセット」にする
まず最初に取り組みたいのが、ご自身の趣味に必要な小さな道具を「ひとまとめ」にすることです。これにより、必要なものを探す手間が省け、どこへでも持ち運んで作業しやすくなります。
例えば、 * 読書セット: 読みたい本、ブックカバー、読みかけのページが分かるしおりや付箋、メモ用のペンとノート、飲み物用のコースターなど * 手芸セット(編み物・刺繍など): 今使っている糸玉、編み針や刺繍針、小さなハサミ、チャコペン、指ぬき、編み図や図案のコピーなど * 書き物セット: お気に入りのノートや手帳、よく使うペン数本、定規、クリップ、マステなど
これらのセットを入れるのに適したアイテムをいくつかご紹介します。
- カゴやトレー: 開放的なので中身が一目で分かりやすく、出し入れが簡単です。天然素材のカゴならインテリアにも馴染みます。
- 布製やプラスチック製のボックス: ある程度の深さがあると、中で道具がごちゃつきにくいです。スタッキングできるタイプなら、複数のセットや関連道具をまとめておくことも可能です。フタ付きを選べばホコリよけにもなり、積み重ねて収納できます。
- しっかりしたマチのあるポーチやバッグ: 持ち運びたい道具が少ない場合や、外出先でも使いたい場合に便利です。
これらは100円ショップ、ニトリ、無印良品などで手軽に見つけることができます。最初は家にある空き箱や使っていないポーチなどを活用してみるのも良いでしょう。大切なのは、趣味に必要な最小限の道具だけを厳選してまとめることです。
解決策2:一時的な作業スペースを確保し、サッと片付ける工夫
趣味セットがあれば、リビングのローテーブル、ソファの脇の床、ベッドの上、キッチンのカウンター、ダイニングテーブルなど、ご家族の邪魔にならない場所でサッと趣味を始めることができます。
- 作業開始前: 趣味セットを取り出し、必要であれば一時的に周囲を片付けます。作業スペースの上に広げるのは、その時使う道具だけに絞りましょう。
- 作業中: 趣味セットの入れ物を手元に置き、使わない道具や一時的に外したものはすぐに入れ物に戻す習慣をつけると散らかりを防げます。
- 作業終了後: 使った道具をすべて趣味セットの入れ物に戻します。これで、一時的な作業スペースがすぐに元の状態に戻ります。
ダイニングテーブルやリビングテーブルで作業する場合、テーブルの上に布やランチョンマットを敷いてから作業すると、小さなゴミや糸くずなどが散らばるのを防ぎ、片付けが楽になります。
解決策3:趣味セットの「特等席」を決める
趣味セットができたら、使わない時に置いておく「特等席」を決めましょう。この場所は、ご自身が最もよく趣味を行う場所の近くで、かつご家族の生活動線の邪魔にならない場所が理想です。
- リビング: シェルフやキャビネットの一角、ソファと壁の隙間、テレビ台の横、カラーボックスの中。
- 寝室: ベッドサイドの床やナイトテーブルの下、タンスやチェストの上、クローゼットの隅。
- その他: 廊下や玄関脇のデッドスペースに置いた小さな棚の上、キッチンの収納棚の一段など。
リビングであれば、ソファのすぐ横にある小さなスツールやサイドテーブルの下に、趣味セットの入ったカゴやボックスを置いておくのも良いアイデアです。必要な時にサッと取り出せます。シェルフの中にしまう場合は、取っ手付きのファイルボックスやインナーボックスに入れると、引き出しやすくなります。
使わない時は目立たせたくない、という場合は、フタ付きのボックスに入れて、ベッド下やソファの下、家具の隙間などに収納するという方法もあります。キャスター付きの台やボックスを使えば、出し入れも楽になります。
重要なのは、出し入れにストレスを感じない場所を選ぶことです。片付けのハードルが下がれば、自然とサッとしまう習慣が身につきます。
低コストでサッとできる工夫のヒント
新しい家具や大がかりな収納グッズを購入しなくても、今あるものを活用したり、プチプラアイテムを取り入れたりすることで、サッと始められる趣味空間は作れます。
- 100円ショップ: 収納ボックス、カゴ、ポーチ、ブックスタンド、小さなトレーなど、趣味セット作りに役立つアイテムが豊富です。
- ニトリや無印良品: シンプルで機能的な収納アイテムが見つかります。布製やソフト素材のボックスは、狭い場所にも柔軟に対応でき、万が一ぶつかっても安全です。
- 既存の活用: 空き箱に布や包装紙を貼ってリメイクする、使っていない巾着袋をポーチにする、食器用のカトラリーケースをペンや針入れに転用するなど、アイデア次第で様々なものが収納グッズになります。
まとめ
ご自身の個室がない場合でも、リビングや寝室、あるいは家の中のちょっとしたスペースを活用して趣味を楽しむことは十分に可能です。カギとなるのは、趣味に必要な小さな道具を「ひとまとめセット」にし、どこでもサッと取り出して作業できる状態にしておくこと、そして使い終わったらすぐにセットに戻し、決めた「特等席」にサッとしまう習慣をつけることです。
高価なものを揃える必要はありません。100円ショップや身近なアイテムを活用し、ご自身の趣味と暮らしに合った方法を見つけてください。サッと始めてサッとしまえる工夫を取り入れることで、これまで諦めていた隙間時間も、心満たされる大切な趣味の時間へと変わっていくことでしょう。ぜひ、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。